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え、しらみ?

こんにちは、うちナース理事長ぜにこです。

先日、わが家で衝撃の事件がありました。

 

帰宅した娘がこう言ったんです。

「ねぇおかあさん、今日ね、アタマから虫がおちてきたの」

 

・・・え。

虫?虫って言ったよね。

いつ?どこで?どんなふうに??

 

「あのね、5時間目に、ぽたって上から虫が落ちてきたの。

それで、塾の時、なんか頭かゆいなって思ってかいたら、またぼたぼたって黒い虫がおちてきたの」

 

ええええ。それは、世にいうシラミってやつでは?

でもイメージ的にシラミって白い気がする。

そもそも現代も存在するのか・・・のレベル。

 

シラミは虫であって、病気じゃないので

わたくし完全に専門外です。

まず、知人の小児科医に相談してみました。

 

ぜ「こんな感じらしいんですが・・・シラミかな?」

医「まあ、ほぼまちがいないね。意外とこどもだとどこかからひろってきちゃうんだよね。」

ぜ「拾ってくる・・・」

 

しかし、虫がいるという報告をしてきたのは、5年生の女子。

しかも住んでいるのは都内、自然が多いような場所でもないし

汚いところにいるような感じはしないんだけど・・・

 

うちナースのなかでも看護師さんたちに相談してみると

「シラミ!まずはスミスリンシャンプーですね!」

という声多数。

 

スミスリン?

調べてみたら、殺虫剤やさんの金鳥がだしているシラミ専用シャンプーが「スミスリン」。

ああ、虫だからね・・・って妙に納得。

 

このスミスリンWEBサイトによれば、

「成虫の生息期間はおよそ1ヵ月で、1日におよそ3~4個卵を生む」ということなので、

成虫がおちてきた(お亡くなりになった)ってことは、すでに卵も産み付けられているのでは?と推測。

 

ということで頭を見てみると・・・

あるある、なんか白いもの。

でも、フケみたいにも見える。

 

いろいろネットの海を巡回していると

フケは払えばとれるけど、シラミの卵は「こすってもとれない」ということがわかり、恐る恐るさわってみると・・・。

動かない。

そして、定義どおり、「米粒のような楕円形で、髪の根元から数センチのところ」に存在。

 

はい、間違いなく、シラミですね。

一応翌日に小児科も受診して、確定。シラミでした。

 

 

さぁて、

まず第一に娘の頭から退去していただかねばならないし

下の子もいるので感染を防がねばならないし

どうしたもんか・・・

 

まず医師に言われたのは「全部洗濯」。

枕カバー、布団カバー、着ていた服、校帽、全部洗濯。

念のため、除菌乾燥w

そしてふとん自体にも、ふとん乾燥機を「念入りモード」で。

 

とりあえずこれで落ちてしまったかもしれないモノを落として、

あとは頭の洗浄。

ここでウワサのスミスリン。

 

1回20mLを計って、頭にちょっとずつ塗りつけて泡立て、

髪が長いのでタオルでまいて5分待つ。

ああ、殺虫剤的なやつだから、塗ってしばらく待つのね・・・とまた納得。

 

医師のアドバイスに従い、まだシラミが確認されていない息子にも、予防のためシャンプー。

 

そして、タオルはぜったい共有しない。

 

 

さらに、この騒ぎの間にダンナがいつのまにか発注していたのが

「全米シラミ協会開発 シラミ専用くし」!!

これがね、すごいんですよ。

めちゃくちゃ間隔の狭い金属のクシ。

髪に通すと、あのとれなかった卵がとれるとれる。

目に見えてなかった虫もとれるとれる・・・

 

スミスリンは、成虫には効くけれども卵はやっつけられないそうなんですね。

なので、物理的に卵を除去するほうがよいということらしいです。

 

決して、気持ちのよい作業ではないですが・・・ここは娘のため、がんばって早期に撲滅せねば。

髪が絡まっていたそうだけど、髪をブロッキングしながら美容師さんの気分で髪全体をくしくし。

 

スミスリンは中2日で使用するのですが、

クシは毎日使って、使用後は熱湯消毒。

 

そんな日々が1週間すぎ、スミスリン最後の日には

クシをとおしても何もついてこなくなりました。

 

なんと、息子にも大人にもうつることもなく

無事にわが家からシラミたちはいなくなったのでした・・・

 

 

ほんとに、びっくりしたし大変でした。

馴染みがないもので、なんでシラミとかわくの?不潔なの?とか思ってしまいましたが、

今回いろいろ勉強してみて、シラミについてたくさん誤解していたことに気づきました。

 

【よくある誤解】

・シラミは不潔だから「わく」
→髪の毛が接触することで人から人に感染する

・毎日お風呂に入って、髪の毛を洗っていれば大丈夫
→どんなにキレイに洗っていても、毛と毛が接触すればうつる

・プールやお風呂でうつる

→水の中ではシラミは髪の毛にしがみついているので、水の中ではうつらない

・シラミは夏に流行る

→流行期はない(夏に多いイメージは、プール開きなどのときの集団検診でみつかるため)

・髪を切らないといけない

→スミスリンをしっかり行き渡らせることができれば、切る必要はない(ほっ!)

・床も念入りに消毒したほうがいい

→髪から落ちたシラミは2〜3日で死んでしまうので、床やカーペットは掃除するぐらいでOK(消毒する必要はない)

 

【教訓】

・こどもはどこでシラミを拾ってくるかわからない

・あたまが着くものは徹底的に洗濯、そして共有しない

・スミスリンだけでなくクシで卵を除去するのが思いの外効果的

 

 

以上、

わが家のシラミ騒動でした。

もし万が一 現代のシラミに出会ってしまった方に、お役に立てば幸いです・・・

 

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    ヒビキ (火曜日, 27 3月 2018 16:54)

    動物にはノミ取りグシっていうのを使うんですけれど、シラミ取りグシは知りませんでした。役に立つかもしれません!

  • #2

    マイママ (月曜日, 06 8月 2018 11:25)

    うちもまさかのどっからもらってきた?初めてのシラミです。卵は素手で採りました!スミスリンシャンプーも使用中。早く治れー!

  • #3

    きいママ (土曜日, 18 5月 2019 21:54)

    長女が初のしらみにかかり真っ最中です。このクシの存在をしりありがたいです。こちらのサイトにたどり着き心が落ち着きました。ありがとうございます。